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哲学マンガ「オムレット」作者のブログ
by hirumas-omelet
カテゴリ:アップル( 1 )
コピーキャット
てことで、こっちでもアップルネタ。

実はいまの仕事を始めるまではアップルにまったく興味を失っていた私なのだが、次第にOSX環境への移行と、仕事がらみでウィンドウズを使うことが多くなったところで、一気にアップル熱が再燃したのだった。
つまりOSXの使い勝手のよさを知ると同時にウインドウズのあまりの使い勝手の悪さを同時に体験してしまったという、あまりに絶妙のタイミングなわけだった。
これはボイスブログなどでも何度も言って来たのだが、なかなかウィンドウズしか使わぬ人には理解されないところだ。しかし、ほんとにメールひとつ打つだけで、その差が歴然とするので、ちょっと試していただければと思うところなのだが。

それはさておいて、マックファンならすでに承知の通り、次期OS、MacOS10.5の先行プレビューちょい見せがおこなわれ、その基調講演でウインドウズの次期バージョン「ビスタ」への批判というか、揶揄、あてこすりが行われたとのこと。いわく、ビスタは10.4タイガーの物まね(コピーキャット)だと。

これに対してはけっこう冷めたアップルファンの見方が多いようなのだが、最初に書いたようにウインドウズとの比較の中でMacOSのよさをひしひしと感じている私としては、これはもっともっと言っておくべきだろう、と思う。

Vistaってのがどんなものか知らずに言ってもなんなんだが、基調講演での話をまともに受け取るなら、それは「表面的な見た目」の改良(っつ〜かマネ)なだけであって、内部構造は「古い」OSのまま(あまり進化してない)ようだ。とすれば、それはタイガー以下ということになるが、そんなものにわざわざに乗り換える必要があるのか、というのがここで言っておきたいことだ。

つまり「人がなぜウインドウズを使うのか」ということを考えれば、ようするに「いままでのソフトが使える」からだということ、これ以外ないだろう。ようするに、より新しい何か、創造的な何かを使いたいということではなく、これまでのものを維持する、これまでの世界の蓄積を利用するということがその主要なモチーフだということになる。それがいまだにXPに移行していないユーザーが多い、ということにも表れているだろう。

とすればどうなのか。

現時点で、MacOS上で仮想化ソフトを使うことによってウインドウズ(XP)が動く。またブートキャンプによってウィンの起動もできる。OS10.5が正式リリースする段階では、標準でウィンが並列起動できる可能性もある。ともかく、「古い環境のウィン(といってもXPレベル)が、マックでも使えるわけである。とすれば、古いウイン環境にいる人にとって、「次」の選択肢は、マックとVistaがほとんど同等のものとして立ち現れるといっていい。たしかにマックでウィンを使おうとするならば、あらたにXPのアカウントをとらねばならないという出費がかさむのだが、しかし、それ以上にMacOSの使い勝手とセキュリティ、そして将来の発展性(遅れに遅れるVistaの姿と中身の後進性を考えると、さらにその次というのは想像しがたい)を秤にかけてみれば、どうなのか、ということになるだろう。

ようするに、これ、なんなのか、と言えば、「クラシック環境」でしょう。

OSXが使いやすいといっても、グラフィックをやってる人間にとっては、これまでの「イラストレーター8」が動く環境、つまりクラシック環境がなければ、OSXに移行することはなかっただろう。少なくとも私はOS9を続けてきただろう。またパワーPC上でしかこのクラシック環境が使えないことによって、インテル時代に移行しつつも、パワーPCマックが依然として価値をもったままでいるということもまた、絶妙なバランスであろうと思う。

そのクラシック環境のインテル版が、まさにレガシーなOSとしてのウインドウズXPが動く環境、ってことでしょう。パワーPCクラシック環境でOS9からOSXへの移行をスムーズにしたのとまさにパラレルにインテルマックではウインドウズからOSXへの移行を拡大するものとなるだろうということだ。

しかしさらに重大なことは、もっと違うところにあるだろう。つまり単純に考えても、アップルがたった一社でマックOSを背負っている状況で、みんながマックに行くなんてことはないだろう(あるいは危険だろう)。…てことは、多くの人はVistaに行くのかというと、そうではないだろう。むしろ「誰もパソコンを使わなくなった」という状況が次に来ることではないだろうか。ま、ここでいう「パソコン」にマックは入ってないわけだけど(笑)。

さいきん、うちのウインパソコンがかなり古くなってきて、なんとかせねば、と思い、ひさびさにウインパソコン売り場に行った私には、それがひしひしと感じられた。よ〜するに、もう少なくとも普通の「国産メーカーのパソコン」というのは存在しないのね。ほとんど「テレビにパソコンがついたもん」しかないじゃん。ホリエモンがテレビをぶっつぶす、といっておきながら、テレビ局をのっとろうとしたのとまったく同じ歩調で、パソコンはテレビになることで生き残ろうとしているかのようであった。

そんな「感じ」を別にしても、ふつうに考えて、パソコンとケータイでどっちが使う確率が高いかといったらケータイという人の方が多いだろう。そんなことも含めてウィンVISTAというのは、「パソコン(PC)の死」を象徴する出来事になりそうな気がする。

ではウィンがというか、マイクロソフトが生き残るにはどうすべきか?といったら、これはもうさっさとVistaを出して、同時にXPを販売中止にするということでしょうね。それで(マックユーザーも含めて)ウィンを使いたければVistaを使うしかない、という状況をさっさと作る。ウイン=Vistaでしかないという既成事実をさっさと作ること。それで最低2年はくっていけるんじゃないでしょ〜か。健闘を祈ります。
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by hirumas-omelet | 2006-08-12 12:13 | アップル